成果発表

2020/02/09
論文

JGH Open

臨床免疫
Repertoire analysis of memory T-cell receptors in Japanese patients with inflammatory bowel disease
JGH Open. 2020 Jan 11:in press. doi:10.1002/jgh3.12305
東北大学 消化器内科
角田洋一 先生
炎症性腸疾患(IBD)の研究において、当社レパトア解析が利用されました。論文では、潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)患者における末梢血単核細胞(PBMC)の比較において、T細胞受容体(TCR) α鎖およびβ鎖の多様性に差異が認められたことを報告し、患者の層別化に役立つ可能性を示唆しています。

2020/02/09
論文

Annals of Hematology

血液腫瘍
Reduced-intensity haploidentical peripheral blood stem cell transplantation using low-dose thymoglobulin for aggressive adult T cell leukemia/lymphoma patients in non-complete remission
Ann Hematol. 2020 Jan 31. doi: 10.1007/s00277-020-03934-6.
産業医科大学病院 血液内科
廣澤誠 先生
高悪性度の成人性T細胞性白血病/リンパ腫(aggressive ATLL)患者に対する、低用量サイモグロブリンを使用したハプロタイプ半合致末梢血幹細胞移植(haplo-PBSCT)、および骨髄非破壊的移植の研究において、当社レパトア解析が利用されました。論文では、移植後1年経過におけるT細胞受容体(TCR)β鎖の多様性が健常者よりも低値であったものの、移植片対宿主病(GVHD)の発症には至らなかったことを報告しています。

2020/02/05
論文

Molecular Therapy

基礎免疫
High Frequency Production of T Cell-Derived iPSC Clones Capable of Generating Potent Cytotoxic T Cells
Mol Ther Methods Clin Dev. 2020 Mar 13; 16: 126-135.
京都大学 再生医科学研究所 再生免疫学分野
永野誠治 先生
iPS細胞化の技術を用いて細胞傷害性T細胞(CTL)をクローニングし、再生させて細胞療法などに用いる研究において、当社レパトア解析が利用されました。論文では、テトラマーでMART-1抗原特異的なCTLを分離し、iPS細胞化したのち、再生されたCTLの機能やクローナリティーを評価しています。これらの結果は、T-iPSC戦略の実現を支援するものであることを報告しています。

2019/12/07
発表

第61回 アメリカ血液学会総会(ASH)2019

佐賀大学の板村 英和 先生が "The MEK Inhibitor Trametinib Enhances Diverse T Cell Reconstitution with Suppressing Xenogeneic Graft-Versus-Host-Disease"を発表(1929)。

2019/12/07
発表

第61回 アメリカ血液学会総会(ASH)2019

がん・感染症センター 都立駒込病院の遠矢 嵩 先生が "Clonal Dynamics and Publicness of CMV-Specific TCR Repertoire after Allogeneic Stem Cell Transplantation"を発表(4551)。

2019/12/04
論文

Cell Reports

九州大学の國村和史先生が"S100A4 Protein Is Essential for the Development of Mature Microfold Cells in Peyer's Patches"を報告

2019/06/14
論文

Scientific Reports

臨床免疫
High-throughput sequencing of IgG B-cell receptors reveals frequent usage of the rearranged IGHV4-28/IGHJ4 gene in primary immune thrombocytopenia
Sci Rep. 2019 Jun 14;9(1):8645.
秋田大学大学院 医学系研究科 総合診療・検査診断学講座
廣川誠 先生
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の研究において、当社のレパトア解析が利用されました。論文では、B細胞受容体(BCR)IgGの解析において、患者群ではV遺伝子領域でIGHV4-28や、J遺伝子領域でIGHJ4の使用頻度が増加していること、CDR3領域に単一のアミノ酸置換を有する疾患に関連するクローンが認めらたことを報告しています。これらの結果は、特定の抗原によって誘導されたB細胞集団である可能性があり、ITPの免疫病態解明の一助となる可能性が示唆されました。

2019/04/26
論文

Human Vaccines & Immunotherapeutics

臨床免疫
Next-generation sequencing analysis of the human T-cell and B-cell receptor repertoire diversity before and after hepatitis B vaccination
Hum Vaccin Immunother. 2019;15(11):2738-2753.
岩手医科大学 医学部 内科学講座 消化器内科肝臓分野
宮坂昭生 先生
B型肝炎(HB)ワクチンに関する研究において、当社のレパトア解析が利用されました。論文では、HBワクチンの接種前、2回目接種後および3回目接種後の免疫応答ついて、T細胞受容体(TCR)β鎖およびB細胞受容体(BCR)IgGレパトア解析を実施しました。その結果、TCR β鎖の多様性は有意に増加した一方、BCR IgGの多様性は、2回目のワクチン接種後に有意に減少したことを報告しています。HBワクチンにおける免疫獲得は、5-10%で定着しないこと(Vaccine Failure)が知られており、多様性の変化がHBワクチンの成功(better response)に関連している可能性を示唆しています。

2019/04/01
発表

米国癌学会年次総会2019

共同研究先である兵庫医科大学呼吸器外科の松本 成司先生が、"Diversity of peripheral CD8+PD-1+ T cells is a novel predictive biomarker for response to anti-PD-1 antibody treatment in lung cancer patients"を報告

ポスターはこちら (PDF, 1MB)

2019/03/14
論文

Scientific Reports

基礎免疫
The R229Q mutation of Rag2 does not characterize severe immunodeficiency in mice
Sci Rep. 2019 Mar 14;9(1):4415.
Department of Biochemistry, College of Life Science and Biotechnology, Yonsei University
Dr. Young Jin, Dr. Ara Lee
重症複合免疫不全症 (SCID)やオーメン症候群患者において、TCR遺伝子再構成に関与するRag2遺伝子のR229Q変異が同定されており、マウスモデルの構築として、当社のレパトア解析が利用されました。その結果、R229Q変異単独ではなく、それ以外の因子の関与によって、遺伝子再構成の阻害が発生する可能性を報告しています。

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