成果発表
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- 2017/05/03
- 論文
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Frontiers in Immunology (2017)
基礎免疫
Different Somatic Hypermutation Levels among Antibody Subclasses Disclosed by a New Next-Generation Sequencing-Based Antibody Repertoire Analysis
Front Immunol. 2017 May 3;8:389.
Repertoire Genesis Inc.
北浦一孝
IgM、IgD、IgG、IgA、IgEの抗体重鎖遺伝子について、次世代シーケンサーを用いてアイソタイプあるいはサブクラスごとに配列決定できる新規NGS抗体レパトア解析法を開発しました。Ig遺伝子のC領域にIgM、IgD、IgG、IgA、IgE特異的プライマーを設計し、その内部にIgサブクラスを識別できる配列を有する増幅法を開発しました。この方法ですべての抗体アイソタイプを1セットのプライマーでバイアスを生じさせることなく増幅することができ、その後サブクラスの配列を識別できます。
このNGS抗体レパトア解析法を用いて、12例の健常人の末梢血単核球細胞(PBMC)のすべての抗体アイソタイプおよびサブクラスの配列を決定し、網羅的に抗体レパトアを明らかにしました。さらに、IgMからIgサブクラスへのクラススイッチの過程で突然変異の蓄積や、Sequentialスイッチングの機序を明らかにしました。
- 2017/02/11
- 発表
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東京大学 伊藤国際学術センター
非バイアス次世代T細胞受容体レパトア解析を用いた菌状息肉症における末梢血と皮膚浸潤T細胞の相違(P-23)
- 2017/02/01
- 書籍
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「がん免疫療法×ゲノミクスで変わるがん治療!」
- 2016/12/03
- 発表
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岡山大学の松岡 賢市先生のグループが "Comprehensive Analyses of Early Lymphocyte Reconstitution after Haploidentical HSCT with Posttransplant Cyclophosphamide: Coordinated Treg-Dominant T-Cell Reconstitution and Stem Cell-Derived Mature B-Cell with Broad BCR-Repertoire Diversity." を発表 (4542)
- 2016/10/16
- 論文
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基礎免疫
A new high-throughput sequencing method for determining diversity and similarity of T cell receptor (TCR) α and β repertoires and identifying potential new invariant TCR α chains
BMC Immunol. 2016 Oct 11;17(1):38.
Repertoire Genesis Inc.
北浦一孝
非バイアス増幅を可能とするAdaptor-liagation法を使用し、次世代シークエンサーを利用したレパトア解析技術を開発しました。この技術によりTCRレパトア解析が網羅的かつ定量的に可能となり、新たな知見を得る上で有用な手段であることが証明されました。
- 2016/10/06
- 発表
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久留米大学外科学講座の主藤 朝也先生のグループが "食道癌組織におけるT細胞レセプターレパートリーの包括的解析" を発表 (E-1062)
- 2016/09/30
- メディア
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Repertoire、TCR解析技術を武器に癌のネオアンチゲン療法にも参入へ
- 2016/06/13
- 発表
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京都大学産科婦人科の濱西潤三講師のグループが "Specific gene signatures and oligoclonal expansion of b cell repertoire with responders of anti-PD-1 antibody, nivolumab for ovarian cancer: Novel predictive biomarkers." を発表 (5513)
- 2016/05/23
- 論文
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Cancer Immunology Research (2016)
血液腫瘍
Effector Regulatory T Cells Reflect the Equilibrium between Antitumor Immunity and Autoimmunity in Adult T-cell Leukemia
Cancer Immunol Res. 2016 Aug;4(8):644-9.
佐賀大学 医学部 血液・呼吸器・腫瘍内科
嬉野博志 先生
白血病の研究において、当社レパトア解析が利用されました。論文では、成人性T細胞性白血病(ATL)患者の末梢血について、Cell adhesion molecule 1(CADM1)分子を発現するATL細胞と制御性T細胞(regulatory T-cell; Treg細胞)を分離し、T細胞受容体(TCR)レパトア解析を実施した結果、CADM1を発現するATL細胞は、Treg細胞とは異なる特異的なTCRを発現することを報告しています。これらの結果から、ATL細胞とTreg細胞は表現型が類似するものの、異なる細胞クローンに由来することについて示唆しています。また、抗腫瘍免疫と自己免疫とのバランスが変化することによって、エフェクターTreg細胞の数が変動することも示しており、治療時の重篤な副作用を引き起こさないためのモニタリングの重要性について考察しています。
- 2016/05/20
- 発表
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"次世代TCRレパトア解析法によるマウス系統間のTCRレパトアの差異と特徴"を発表 (3-4)