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当社のTCRレパトア解析を利用した論文が『PNAS』に掲載されました
2018/07/04
共同研究先であるカリフォルニア大学サンディエゴ校のデニス・カールソン教授研究室の細矢 匡博士、林 公子博士らの論文が、『米国科学アカデミー紀要(PNAS,Proceedings of the National Academy of Sciences)』の2018年7月2日号に掲載されました。
今回の論文は、リン脂質に結合したToll様受容体7(TLR7)アゴニストである1V270の単回投与(1V270療法)が、進行期肺転移性腫瘍の増殖を抑制する腫瘍特異的CD8+T細胞依存性免疫応答を誘導することを明らかにしました。また、当社のTCRレパトア解析は、1V270療法が肺および縦隔リンパ節でオリゴクローナルなT細胞を誘導しこれらT細胞はマウス個体間で共通するTCRを持つことを示しました。これらの結果は、全身性の1V270療法が肺転移性癌に対する腫瘍特異的細胞傷害性T細胞応答を誘導し、当社のTCRレパトア解析が治療応答をモニターし、予測するのに役立つことを示しています。