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当社のTCRレパトア解析を利用した論文が『Cell』本誌に掲載されました

2018/06/28

共同研究先であるドイツのゲオルグ・シュパイヤー・ハウス研究所のポール・ツィーグラー博士(フローリアン・グレッチェン教授研究室)らの論文が、世界で最も権威のある科学雑誌のひとつである『Cell』本誌の2018年6月28日号に掲載されました。

タイトル:Mitophagy in Intestinal Epithelial Cells Triggers Adaptive Immunity during Tumorigenesis(腸管上皮細胞のマイトファジーは腫瘍形成時の適応免疫を誘発する)

今回の論文は、腸管上皮細胞におけるミトコンドリアやリソソームの働きとMHCクラスIの関連性を明らかにしています。また、腸管上皮細胞のマイトファジーを誘発する、あるいはリソソーム膜透過性を誘導する治療が、大腸がんに対する抗腫瘍免疫のバランスを改善し得ることが示唆されています。

今回の論文では、当社の先進的な技術によって遺伝子改変マウスの粘膜中のCD8+T細胞の多様性だけでなく個別クローンも詳細に解析されています。このように、抗腫瘍免疫を研究する上で当社のレパトア解析が有用であり、今後も当社の解析が、がんや難病に対する新規治療法の開発をはじめ、患者さん一人ひとりに最適な医療を実現することに貢献できるような事業展開を推進してまいります。