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活性化制御性T細胞と頭頸部扁平上皮がんのがん組織におけるがん免疫抑制との関連性についての研究において、当社のレパトア解析が利用されました

2024/07/22

愛知医科大学 研究創出支援センター 鈴木進先生より転移性リンパ節で活性化した制御性T細胞は、頭頸部扁平上皮がんのがん組織におけるがん免疫を抑制すると示唆される論文が発表されました。
活性化制御性T細胞(Treg)のがん免疫を抑制するメカニズムは不明であるため、このメカニズムを解明するために、頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者の末梢血、流入領域リンパ節(DLN)、がん組織におけるTregと通常型T細胞のT細胞受容体(TCR)レパトア解析を行いました。その結果、がん組織と転移性DLN(M-DLN)では非転移性DLNと比してTCRレパートリーが偏っており、M-DLNとがん組織間のTregおよびCD8+ T細胞のTCRレパートリーの類似性は他の部位と比較して高いことが判明しました。これらの結果は、M-DLNおよびがん組織において、ネオアンチゲンや共有抗原などのがん抗原によってTregおよびCD8+ T細胞が活性化され、M-DLNおよびがん組織においてTregががん抗原特異的にCD8+ T細胞の機能を抑制することが示唆されます。さらに、M-DLNはがん組織にリクルートされるTregおよびCD8+ T細胞の供給源である可能性があります。これらの事より、M-DLNのTregを抗原特異的に標的とすることにより、頭頸部扁平上皮がんに対する新しい免疫療法戦略となることが期待されます。
当社では、論文中に示された頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者の末梢血、流入領域リンパ節(DLN)、がん組織におけるTregと通常型T細胞を用いたTCRレパトア解析を実施させて頂きました。

Pathology International

Regulatory T-cells activated in metastatic draining lymph nodes possibly suppress cancer immunity in cancer tissues of head and neck squamous cell cancer

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